反物の織り始めには「カシャゲ」と言って、白い太い糸を織った部分があります。
生産者が検査を受けると、これの左側に合格証を、右側に証紙を貼り付け、割印が押されます。
本場結城紬卸商ではさらに、絹100%の品質表示と、登録証紙の4枚の証紙が中央に貼り付けます。
検査証は、本場結城紬検査協同組合の指定条件にかなってつくられます。
この検査証ラベル(証紙)は、幅、長さ、打ち込み本数、模様ずれなど、
16項目についての厳しい検査に合格したものに貼り付けられます。
これらの証紙は、種類によって異なった証紙が貼り付けられます。
▲本場結城紬検査合格の証 ▲本場結城紬検査之証
▲本場結城紬検査合格の証 ▲本場結城紬検査之証
▲本場結城紬検査合格の証 ▲本場結城紬検査之証
組合責任証は、本場結城紬卸商協同組合が品質を保証している証紙4枚です。
絹100%だけでは、説明不充分なため、
真綿手紬糸を強調しています。
結城の「結」の字を赤で象徴的に表現したもので、登録商標です。
原料を表わす手つむぎ作業の図です。
本場結城紬卸商協同組合の証紙になります。
組合員が責任をもって毎反検査を実施たものに貼り付けます。
BとCとDの証紙は3枚1セットにして貼り付けます。そのため結城紬の証紙は4枚組であると誤解されやすいのですが、これらはもとは別々の証紙を1セットにして扱われるものです。
実際の製品には、上記の技法ごとの検査証や商標ラベルが組み合わせて貼られます。